テーマの選び方
基本的に、設計したデータを使って3Dプリンタで実物を作ることを想定してテーマを考える。
(過去の作品を参考にしてテーマを考えてもよいが、この点を理解していない例が結構あるので注意)
- テーマに向いているもの
- 手元に実物があるもの (各部分の長さを測りながら設計できる。写真を撮れば、画像の挿入
で実物に合わせてスケッチを描くこともできる)
- ネットで図面が見られるもの
- テーマに向いていないもの
- 銃 (3Dプリンタ用データとして真面目に作ると法律に触れる。逆に、実際に使えないデータだと作品として不足)
- スマホなどの内部の構造が複雑過ぎるもの (CGではなく3D CADの設計なので、内側の構造もすべて再現する必要がある。勧めないが、どうしても作りたければタイトル名を「~の模型」などにする)
- 人物・アニメなどのキャラクター (少なくともOnshapeはその手の造形には向かない)
- 時計、扇風機などの可動部品があるもの (部品が動くようなものの作り方は後半で学ぶ。作りたければ自由制作2で)
作品はひとつ
複数のタブを作っても構わないが、評価の対象になるタブは1つだけ。
向きを考えて作る
作品のまとめページからドキュメントを開くと、視線方向はトリメトリックになる。モノとしては同じでも、デフォルトの向きでカッコよく見えていた方が印象が良くなる。
最初にフィーチャーを2, 3個ぐらい作ったら視線方向をトリメトリックにしてモデルの向きを確認するとよい (最悪の場合、トランスフォーム → 回転 でも修正できるが)。
サイズを実物に合わせる
- 現実に存在するものを作る場合は、一般的なサイズに応じた寸法で作る (テキトーに作り始めると、横幅10cmの机などができてしまう。特に最初のスケッチできちんと寸法を入れるのが大事)。
- 実物を持っている場合は定規などで測りながら作るとよい。
- 大きめのものを作る場合 (ミリ単位だとピンとこない場合) は「ワークスペースの単位」から「既定の長さの単位」を Centimeter や Meter に変えておくと間違いが起きにくい。
- 設計中のパーツの点やエッジをクリックすれば、長さや距離などの情報を確認できる。ときどきチェックしながら進めるとよい。
スクリーンショット
作品のまとめページのスクリーンショットには、
発表前日17:00時点のものを用いる (作品の編集自体は発表直前まで行ってもよい)。特に指定がなければ、教員が以下の状態でスクリーンショットを撮る。
- 視線方向はトリメトリック
- 表示の設定は「シェード」
- パーツはすべて表示状態
- Origin、Top, Front, Right平面や自分で作った面、スケッチ、3D曲線、サーフェスはすべて非表示状態
他の人がドキュメントを開いたときにきれいに見えるように、表示するもの・非表示にするものは上に準じた状態にするとよい。
自分で撮ったスクリーンショット (ファイル形式はPNG) を載せたい人は、メールに画像を添付し、本文にそのことを記載する。
(必要な場合) 参考資料をドキュメントに追加する
元ネタがあるものを作る場合は、それを知らない人でも再現度を評価できるように、(画像などがある) 参考サイトのリンクをまとめたテキストファイルをドキュメントに追加するとよい。
ただし、テキストファイルはエンコード形式を「UTF-8」か「UTF-8N」にしないと文字化けする。TeraPadなら図のようにすればOK。
こうしてテキストファイルを保存したあと、「+」→「インポート」でドキュメントに追加できる。画像ファイルやPDFファイルも同様に追加できるが、著作権に注意。